投資信託の種類と投資信託選びのアドバイザーIFAについて

投資信託選びのアドバイザーIFAについて

投資信託の中で、一般の方が誰でも購入できる公募投資の数は2018年2月末時点で6,150本あります(投資信託協会)。

この中から、自分に合った投資信託を選ぶのは大変な作業です。そこで一般のケースでは、投資信託を購入する際には金融機関の営業担当者に相談される方が多いと思います。しかし、営業担当者も忙しい身であり、多くの投資信託を全て的確に説明するのは大変難しいのです。そのため、会社の注力している商品に絞って勧めているのが実態でしょう。その中には必ずしもお客様に魅力的な投資信託ばかりがあるとは限らないのです。

一方、最近ではIFAという名前をよく聞く様になりました。IFAとは、どの金融機関にも属さない独立系の資産運用アドバイザーの事を言います。ちょうどフィナンシャルプランナーの資産運用版といったところでしょうか。米国ではIFAという職業はかなり世の中に浸透しており、多くの個人投資家はIFAに相談して購入する投信を決めている様です。その点、日本では未だIFAの知名度は低く、金融機関の営業担当者に相談している方が大半では無いでしょうか?

IFA企業のホームページを見ると、多くの会社が現在の金融機関の投信販売スタンスに疑問を呈しているのが目立ちます。金融機関は、お客様より会社の収益を重視した営業スタンスになりがちで、それを疑問に感じてIFAになったといった内容です。独立系のIFAの強みは、独立系であるため営業スタンスが特定の会社方針に影響を受ける事が無く、全ての投資信託の中から最も魅力のある投資信託を提案する事が出来る点でしょう。また、地元に根付いた営業となるので、金融機関の様に定期的に担当者が変わる事がなく、長期的な関係を築けるという点もメリットだと思います。

金融機関による収益重視の営業スタンスが事実かどうかはわかりませんが、ここ数年、金融庁長官自らが公演の場で、声高に金融機関の投信販売スタンスの改善を促している点からも、当たらずとも遠からずといった状況でしょう。

その様な状況を認識した上でも、まだ皆さんは投資信託の選択を金融機関の営業担当者に任せますか?

私は、投資信託の選び方についても皆さんが一定の知識をつけて、営業担当者にお任せの投信選びからは脱却すべきだと思っています。そのための情報は、このブログでご提供したいと思っています。

投資信託の種類について

投資信託を選ぶ際には、下記の項目を確認する必要があります。

①資産タイプ

・国内の株式、債券、リート(不動産)

・海外(先進国)の株式、債券、リート(不動産)

・海外(新興国)の株式、債券、リート(不動産)

・バランス型(複数の資産を持つ商品)

選択においては、景気の見通しや投資の期間(短期 or 長期)などを踏まえて判断します。景気回復を見込んでいるなら株式(景気悪化を見込むなら債券)を、長期で運用可能ならば新興国を、景気の見通しや投資期間に自信が無いなら、複数の資産を併せ持ったバランス型をお勧めします。

②ファンドタイプ

・インデックスファンドについて

インデックスファンドとは、日経平均やTOPIXなどの市場平均を示す指標と同じ動きをするファンドです。保有する銘柄名と保有ウェイトが決まっているので、銘柄の調査や組み入れ判断が不要な分、手数料も安い傾向にあります。

・アクティブファンド

アクティブファンドとは、日経平均やTOPIXなどの市場平均を上回るリターンを狙うファンドで、積極的に銘柄の選別を行うファンドです。銘柄選別には調査や組み入れ判断が必要となる分、手数料も高めとなる傾向にあります。

アクティブファンドは費用は高いものの市場平均を上回るリターンを狙うという点で、一見魅力的に見えますが、実は下表の通り、3年程度の運用実績では多くのファンドがインデックスファンドを下回っている事実があります。特に海外のファンドは8割以上のファンドが費用の安いインデックスファンドを運用実績が下回っている事から、あまりお勧めは出来ません。

市場平均を下回っている日本のアクティブファンド割合(17年6月末時点)》

ファンドの分類(投資先) 3年  5年
日本の大型株ファンド  52.4% 60.1%
日本の中小型株ファンド  45.9% 46.0%
米国株式ファンド  94.4%  87.5%
グローバル株式ファンド  88.1%  87.1%
グローバル株式ファンド  89.6%  86.8%

(出所:S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスの公表資料)

③過去の運用実績(シャープレシオ)

過去の運用実績の良し悪しで投資信託を選ぶ人が良くいますが、投信ごとにリターン特性が異なるため、単純比較は出来ません。また過去の運用実績が良ければ将来の運用実績も良いという事はありません。むしろ過去の運用実績が良かったものは、将来の運用実績が悪化するケースも多々あります。

それらを承知の上で、運用実績を参考値として使うなら、シャープレシオを見る事をお勧めします。

シャープレシオとは、リターンをリスクで割った値です。少し難しく聞こえるかも知れませんが、簡単に言えば、「1リスクあたりのリターン」つまり少ないリスクで高いリターンを出している投資信託を選別する事が出来るのです。過去のリターンは将来のリターンを示すものではありませんが、このシャープレシオは比較的傾向値が出やすいので参考にしても良いでしょう。

当然、シャープレシオが高いファンドがお勧めファンドとなります。各投資信託のシャープレシオは、証券会社のホームページで確認可能です。

④手数料

手数料も投資信託を選ぶ上で大変重要な項目です。なぜなら、手数料は時に運用実績に大きく影響するケースがある為です。

手数料には、購入手数料、信託報酬、信託財産留保金の3つの手数料があります。

・購入手数料は販売に関わる費用ですので、購入額の約1〜3%が購入時にのみ掛かる一時的な費用です(販売手数料が掛からないノーロード投信もあります。)。

・信託報酬は、運用・管理に関わる費用ですので、純資産額(運用残高)の0.5%〜2.0%が毎年掛かります

・信託財産留保金は、途中解約に掛かるペナルティー的な費用であり、解約金額の約0.1%程度が解約時にのみ掛かる一時的な費用です(信託財産留保金が掛からない投信もあります)。

これらの費用の影響は、個人投資家の投資行動によって変わってきます。例えば、利益が出たら頻繁に売却し、違う投信に乗り換える様な個人投資家であれば、最も影響が大きいのが販売手数料になります。よって頻繁に乗り換える投資家は販売手数料の無いノーロード投信を選ぶのが望ましいでしょう。一方、一旦購入したら乗り換えずに長期で保有する様な個人投資家であれば、最も影響が大きいのが信託報酬になります。この様に、自分の投資スタイルを踏まえて投信を選ぶ事が利益を確保するためにも重要と言えます。

⑤分配金

分配金とは、投資信託の収益から定期的に投資家に還元されるお金のことです。分配金を日々のおこずかいとして使いたいというニーズは強く、過去は高分配を売りにした「毎月分配型ファンド」が人気化を博した時代もありました。
しかし、分配金の支払い原資は運用から生じた利益だけでは無く、時に購入時に支払われた元本の一部を取り崩して支払われるケースもあるので注意が必要です。また、その様な仕組みを個人の投資家が十分理解しないまま、金融機関が高分配投信を積極的に販売していた事を金融庁が問題視しており、足元では金融機関が販売を手控えている状況です。

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