資産(株式、債券)の特徴、地域(先進国・新興国)、為替のリスクについて

資産や国別のリスクについて

資産運用をするにあたり、投資対象の特徴を大まかにでも把握しておく事が重要です。

特徴を一定程度把握出来ていれば、営業担当者に勧められるがままに誤った運用をするリスクは回避出来るでしょう。

投資対象は大まかに分けると下段の通りに分けられます。

1)株式と債券

2)国内と海外(先進国、新興国)

まず1)株式と債券について見てみましょう。

株式と債券の違いについては、色々な観点から説明する事が出来ますが、今回は価格の動きの観点からご説明いたします。

株式の特徴について

株式は、企業業績が良いと上昇し、企業業績が悪いと下落する傾向があります。その為、一般的に景気が良い時に上昇し、景気が悪い時に下落する特性があります。

株式の価格が企業業績に連動して動くのは、株式が企業に対する出資を示す資産である為です。つまり、株式は企業の価値そのものなので、企業の業績が改善すれば当然企業の価値が上がり、株式の価格も上昇するという事です。

債券の特徴について

一方、債券は、金利が上昇すると価格が下がり、金利が下落すると価格が上がる傾向があります。その為、一般的に金利が上昇しやすい景気の良い時に下落し、金利が下落しやすい景気が悪い時に上昇する特性があります。

債券は、企業への貸付を示す資産であり、一般的に定期的に支払われる利息額があらかじめ決まっています。その為、市場金利が変動すると、支払い利息額が固定されているので、債券の価格自体が変動する事で、支払い利息の利回りを市場金利に近づける様に動くのです。つまり、金利が上昇(下落)すれば、債券の価格が下がる(上がる)のです。

以上から、株式と債券は各々景気に対して反対の動きをする事がわかります。つまり、景気が良い時に株式は上昇し、債券は下落する傾向があり、景気が悪い時に株式は下落し、債券は上昇する傾向があるという事です。つまり、2つの資産を合わせて保有すると、価格変動リスクを低減する事が出来、景気が良い時には株式の比重を上げ、景気が悪い時には債券の比重を上げる事で、より高いリターンが狙えるという事です。

次に2)国内と海外(先進国、新興国)について見てみましょう。

国内と海外の大きな違いといえば、地域別の価格変動リスクと為替リスクの2点でしょう。

地域別のリスクについて

まず、地域別の価格変動リスクですが、こちらは短期と長期では少し見方が変わります。株式や債券の価格はGDP成長率と連動して動く傾向があります。その為、長期的に見るとGDP成長率の高い新興国の方が先進国よりも資産価格が優位に推移する傾向があります。しかし、短期的に見ると、新興国は価格変動が大きく、リスクの高い投資対象となります。特に景気悪化懸念が高まると新興国の資産価格は相対的に劣後する傾向が見られます。これは新興国の経済基盤が先進国に比べて脆弱で、外部環境の影響を受けやすい為、グローバル景気に悪化懸念が高まるとリスク回避の動きから投資資金が新興国から流出する為だと思われます。

為替リスクについて

次に為替リスクです。まず、国内は円建てなので為替リスクはありません。一方、海外は地域別通貨ごとに為替変動リスクが生じますので、その分はリスクが高いと言えるでしょう。特に、新興国通貨は、経済基盤が脆弱な分、景気悪化懸念が高まるとリスク回避の動きから売り込まれる傾向が見られ、為替変動リスクが先進国よりも大きいと言えます。一方、新興国は経済基盤が先進国に比べると脆弱な分、為替変動リスクが大きいと言えます。よって、新興国の方が為替リスクは大きいと言えるでしょう。

以上から、国内と海外、先進国と新興国については、短期と長期では相対的な魅力度が変わる事がわかります。短期的には、新興国は価格変動リスクが高い点が先進国に劣りますが、長期で見ると、高いGDP成長率の恩恵を享受出来る点で相対的に魅力的と言えます。国内は、為替は無いものの、GDP成長率も低い点が見劣りします。よって、為替や地域のリスクを軽減すべく、地域分散した資産を持ちつつ、比較的長期で投資出来る場合には新興国の比重を高めるなどして高いリターンを狙えるという事です。

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